初夏の朝、新緑の香りを運ぶ風が頬を撫でる。清々しい空気を胸いっぱいに吸い込みながらの散歩。初夏には、この季節にしか感じられない特別な美しさがある。新緑の魅力について考えてみたい。
初夏とは、夏の初めころを指す言葉だ。3月から6月頃に新緑のシーズンを迎え、中でも一年中絶えず葉をつけている「常緑樹」の見頃は4月から6月頃、秋に紅葉し冬に落葉する「落葉樹」の見頃は3月から5月頃とされている。初夏の新緑は、深浅さまざまなグリーンが陽光を受けて輝く。俳句などの夏の季語として使用され、「新緑がまぶしい季節となりましたね」と春の挨拶に使われる。5月頃をさし「初夏の時期」という意味で使用されるのが一般的だ。
朝の散歩に最適なのが、この初夏の季節だ。朝日に照らされた葉っぱが色鮮やかに輝いて、新緑の瑞々しさをより感じることができる。耳を澄ますと聞こえる、サワサワと葉が擦れる涼やかな音がなんともいえない心地よさを生む。初夏の緑は、黄緑のイメージ。新芽の色、若い緑だ。夏になると葉の色は深緑になり強いイメージになるが、初夏の緑の色には柔らかさがある。初夏の太陽も、春のポカポカした太陽と夏のギラギラした光度の強い太陽との中間の太陽で、この太陽の光と新緑が交わる初夏はとても景色が美しい。
2025年、全国各地で新緑の名所が注目されている。京都の瑠璃光院では春季特別拝観期間が4月15日から5月31日まで設けられ、青もみじの美しさを堪能できる。長瀞では5月から7月上旬にかけて「長瀞美景物語新緑と初夏の花々」が開催され、月の石もみじ公園での青もみじライトアップや荒川沿いの新緑が見どころとなっている。新緑の頃のさわやかな気候ともあいまって、目にしたものの気持ちを清々しくしてくれる。
朝の散歩で感じる新緑の香りは、森林浴の効果をもたらす。深く深呼吸をすれば、きっと気持ちがゆったりと落ち着くことだろう。多様かつ微細な森の光、香り、音を感じながら歩く時間は、一日の始まりを特別なものにしてくれる。
あなたは初夏の朝に散歩をしたことがありますか?新緑の香りと清々しい風を感じた瞬間を覚えていますか?




